株式会社ナニワ商会様の導入事例
創業70年の老舗カメラ専門販売会社
事業内容について教えてください。
ナニワ商会はカメラの専門店として1947年に大阪心斎橋で創業した企業になります。
事業体としては、関西を中心に店舗やECによる小売事業に加え、卸売り事業、ラボ事業の大きく3つに分かれています。
一般消費者向けカメラ用品専門のECサイト「ナニワグループオンライン」は、自社サイトのほか、楽天市場とアマゾンに出店しています。
ラボ事業部はあまり聞きなれないと思いますが、主に画像処理のサービスを行っております。
BtoC向けには古いデータの写真ネガのスキャンサービスをしており、BtoB向けには画像の処理サービスを展開中です。そして、従来の営業手法を抜本的に変えていくために法人向け(卸)ECサイト「フォトルプロ」(https://728oroshi.jp/)を立ち上げました。
BtoB EC導入の経緯をお聞きします。
BカートでBtoB ECサイトを立ち上げるまでは、営業社員がルート営業しつつ集金も行うというスタイルを続けてきたのですが、約20名では新規開拓になかなかリソースが割けないという課題を抱えており、ECサイトを立ち上げることに決めました。
いまやあらゆる情報をネットで検索する時代になりました。それに伴って顧客との最初の接点がリアルからネットに移行し、営業社員の役割が徐々に変化してきたことが背景にあります
Webの販売チャネル、いまや欠かせない存在
Bカートを導入後にどのような変化がありましたか?
これまで掛け取引の可否や与信限度額の設定を営業判断で進めていたため、リスクのコントロールが難しい状況だったのですが、Bカートと連携している決済サービスを利用することでECサイト上での決済手続きが完了するため、大幅に営業活動の効率化ができました
それだけでなく、今まではFAXで届く見積依頼の対応に追われているものの注文に繋がらないケースがあり、本当に注文してくれる顧客の対応に専念できないという悩みがありました。
Bカートでは顧客自身がECサイト上で商品を選んで見積書をダウンロードできる機能があり、これを活用することでかなり効率化されました。さらには、Bカートの受注や在庫データなどを基幹システムと連携することで手入力だった作業を一括で処理できるようになり、大幅な時間短縮に繋がりました。
小口取引の効率化で営業社員の働き方に変化
実際に顧客対応されている営業社員の方々の変化はいかがでしょうか?
これまでは既存のルート営業ばかりに時間を取られていましたが、いまでは新規商材の企画とか顧客開拓に積極的に取り組めるようになっています。
顧客開拓についても外に出るというのではなく、CMSを活用してオウンドメディア(https://728oroshi.jp/article)を立ち上げ、営業社員と協力して定期的に商品紹介のコンテンツをWeb記事として発信しています。
Web記事からECサイトへ顧客の導線を設けることで、これまで外回りではアプローチできなかったフリーランスや小規模事業者などの顧客層との取引のきっかけとなっています。
さらには、従来から力を入れていた地方の業界団体の会報や展示会でもECでの取引をPRすることで、リアルの接点からWebへの取引への誘導も行えるようになりました。
そして、ECサイトで取引内容に応じて、拡大が望めそうなお客さまには営業担当を付けて手厚く対応するといった運用を行っています。
今後の展開について
オウンドメディアでは、営業社員が口頭で伝えてきた内容をサイトに掲載し、写真に関わる業界情報などのコンテンツを強化していきます。
コンテンツができあがっただけでは顧客獲得につながりませんので、LINEなどのSNSやWeb広告の活用を強化していくことで、若手の客層との接点を増やすことで、例えば老舗を継いだ2代目、3代目のお客様とのお取引拡大にも繋げていきたいと思っています。
株式会社ナニワ商会
〒530-0012
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BtoBサイト
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取扱商材工業用品・資材・AVパーツ(写真・撮影機材)
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運用形態
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導入目的営業体制の再構築・業務負荷の軽減
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従業員数国内拠点 約200名、海外拠点約100名