株式会社丸冨士様の導入事例
1957年創業の老舗製菓・製パン材料問屋
事業の概要を教えてください。
当社では、全国のメーカーから仕入れた製菓・製パン材料を届ける「材料事業」と、加工製造する機械の販売などを行う「食品機械事業」の両輪で事業を展開しています。
創業当初から、本社のある長野県を中心に事業を行い長野県から新潟県、群馬県の一部地域を自社配送エリアとして、町の洋菓子店やパン屋、土産品工場、ホテルや式場へ原材料を配送しています。祖父の倉石廣平が1957年に創業し、私は3年前(2017年)に3代目として社長に就任しました。
Bカート導入前の営業体制について教えてください。
当社に問い合わせがあった新規のお客様に対しては、社長である私や専任営業が商談を行っています。社員は専任営業が4人、事務が4人、配送担当が5人、機械メンテナンス担当が2人います。ルートセールスで御用聞きのようなスタイルでお客様とコミュニケーションをとりながら受注を受けています。
メーカーや商社などからお客様に商品を直接お届けすることもありますが、自社による配送も強みで、長野市内に構える本社兼物流倉庫から毎日午前と午後の2回、商品をピッキングし、自社配送トラックでルート配送を行っています。1日2便の配送を実施していることで、取引先からは「小回りが利く」と評価を頂いております。
EC化で販路を全国へ拡大!
ECサイトを立ち上げた経緯を教えてください。
創業当初から本社のある長野県を中心に事業を行ってきましたが、販路を全国に広げたいと考えました。私が社長に就任した3年前(2017年)にBカートを使って卸売り(仕入れ)専用のECサイト「marustock(マルストック)」を立ち上げて販路を全国に広げています。同時に、コーポレートサイトの刷新とWebサイトへの集客も実施し、現在は売れ筋商品を中心に約1000品目を掲載しています。
Bカート導入前の受注方法について教えてください。
従来はFAXや電話、配送スタッフが対面で受注するケースが中心で業務効率がよくありませんでした。また営業する際もメーカーが制作した商品カタログを使っており自社で提案したい情報を載せることができず営業力の面でも課題が生じていました。
そこで営業力強化の観点から、自前の商品資料を作りたいと考え、日々情報が刷新ができるECサイト(Bカート)の立ち上げを決めました。
導入の決め手は「使いやすさ」
Bカートを導入した経緯を教えてください。
ECサイトの開設にあたり、数社のECカートを比較検討した結果、2017年に「Bカート」を導入しました。BtoB専用に設計されている点やシンプルで知識がなくても使うことができたことが導入の決め手でした。
サイト運営に特別な知識がなくても運用できましたし、HTMLやCSSの知識があると自由にカスタマイズできる点が素晴らしいです。ECサイトへの新規集客はSEOが中心です。検索から流入するケースが多く、BカートがSEOに強い仕組みになっていることも魅力でした。
ECサイト立ち上げて成果はいかがでしょうか。
徐々にリピーターも増え始めた頃に、コロナ禍による需要増加もあり、20年4月にECサイトの月間の売り上げが1000万円を超えました。取扱商品も食品全般に広げたところ、ECサイトでの売り上げ向上につながりました。
ECサイトが新たな販路開拓につながり、大きな手応えを感じています。対面での営業の際にも、ECサイトを見せながら提案したり、商品をその場で探すことができるため、有力な営業ツールとなっています。今後は、ホームベーカリーなどの広がりに対応したミールキットなどの販売も検討しています。2016年に記録した年商8億弱が過去最高なのですが、数年以内に年商10億円の達成を目指しています。
今後の展開について
今後は「巣ごもり需要」の広がりから自宅でのホームベーカリーやお菓子作りのニーズが高まっていると感じているため、それに応じた独自の製品も開発していきたいと思っています。
また、ここ数年のパンブームにより、異業種の方からベーカリー開業の相談を頂くことが増えてきました。弊社は一社で材料から機械までベーカリー開業に関するすべてを支援するご用意があり、そこに今まで蓄積したノウハウ提供も加えた「食パン専門店 開業パック」のコーナーを設けています。
製菓製パン業界のニーズだけではなく、異業種の方の参入にも対応できる体制づくりを目指していきたいと思います。