
株式会社Tricco International様の導入事例
動物は「人生のパートナー」
ペット先進国の商品を日本中に届ける
事業内容を教えてください
私たち株式会社Tricco Internationalは、欧州を中心とした地域からペットフードやペット用品を輸入し、日本で卸販売を行っています。 動物を『人生のパートナー』として見る、ペット先進国である海外の安全性に配慮されたフードや、 死海の泥を原料とした犬用ミネラル泥パックなどのユニークな製品を取り扱っており、長年多くのお客様にご利用いただいています。
販売店様との直接取引だけではなく、問屋様との帳合取引もあり、全国のペットショップや動物病院、トリミングサロンなどの事業者様に商品をお届けしています。
近年は健康長寿の文化をペットにも広げるために、地中海産のペットフードや、セラミドやヒアルロン酸を使ったペット用のシャンプーなど、ユニークで高品質な商品の提供にも力を入れています。

代金引換決済中心の複雑な受注体制が業務を圧迫
Bカート導入以前の課題を教えてください
導入以前は、多岐にわたる受注ルートが業務を圧迫していました。FAX、電話注文に加え、メールやLINE、営業担当者と直接のやりとりなど、お客様の数だけ対応が必要。 日々の受注管理業務が非常に複雑になっているのが課題で、取引量が増えるほど現場の負荷が増す一方でした。
とくに深刻だったのが、代金引換が中心であったことです。売上の多くを占める代引き取引では、運送会社との入金確認作業、回収不能案件の追跡管理、 不在による再配達の調整業務など、付帯する事務処理が膨大で、本来の営業活動に充てるべき時間を奪っていました。
手作業中心の運用体制では、スタッフのスキルや経験に業務品質が左右されるため、入力ミスなどのヒューマンエラーを完全に防ぐことは困難です。 また、海外製品を扱う企業特有の課題として、商品名が外国語で読めず、倉庫でのピッキングミス発生リスクも大きな課題でした。
どのような経緯でBカートを導入されたのでしょうか
当社と取引関係にある複数の卸売業者様がすでにBカートを運用されており、ペット関連業界において高い導入実績を持つプラットフォームであると確認できたからです。 ペット業界の商習慣や特殊なニーズを深く理解したシステムであれば、安心して導入できると思いました。
加えて、すでに利用していた会計管理システム「弥生販売」との連携が可能な点も決め手の1つになりました。
システム導入をサポートいただいたソフトコム株式会社様より、
弥生販売とBカートの連携で豊富な構築実績があるBカート公認パートナー企業と協業すると、最適な連携が実現できるという具体的な提案をいただきました。
最終的に、システム構築開始から本格稼働まで約4ヶ月という短期間での稼働を実現し、予想を上回るスムーズな立ち上げとなりました。
代引き決済から掛売り決済への移行で業務効率が飛躍的に向上
Bカート導入後、どのような効果がありましたか
導入後の最大の変化は、決済方法が代引きから掛売り中心になったことです。Bカート導入と並行し、BtoB決済代行サービスも導入したので、ほとんどの注文が請求書払いに変わりました。
その結果、事務処理にかかっていた労力が劇的に軽減され、同時に注文件数の増加も実現できました。お取引先様においても、運転資金の効率的な活用が可能になったことで、双方にメリットのある取引構造に改善されたと考えています。
Bカート導入により、手作業で行っていた商品情報の入力が自動化され、人的ミスが皆無になりました。これにより、売上が倍増しても現場スタッフの負荷は増えず、大幅に生産性が向上しています。 人がやるとどうしても発生してしまう打ち間違えなどのエラーがなくなったことも良かった点ですね。
ECサイトへの移行で、お客様は常に最新の商品情報が確認できるようになりました。さらに、Bカートの「送料無料あといくら表示」機能によって、 「もう少し買えば送料無料になる」と気づいてもらえたり、おすすめ商品の表示機能で「こんな商品もあるんや!」と新たな発見をしてもらったり、「まとめ買い」や「ついで買い」が増えた結果、Bカート導入後は客単価が30%向上という成果につながりました。 これは、アナログでは難しかった顧客への効果的な提案を、システムが自動で行ってくれるBカートならではの強みだと感じています。
紙ベース受注からECサイト受注に移行するにあたって、混乱などはなかったのでしょうか?
従来のアナログ取引に慣れ親しんだお取引先様の中には、デジタル化されたBtoB調達に戸惑いを示される方もいらっしゃいましたが、現在はほぼ全面的に移行できています。移行にあたっては、Bカートの直感的な操作性を活かしつつ、お客様向けの操作手順を記載したマニュアル作成や個別のお電話でのご質問対応などサポートを徹底しました。 また、Bカートは多様なデバイスに対応したレスポンシブ設計となっており、スマートフォンからの発注においても、利用者の視点に立った直感的で使いやすくなっているのも嬉しいポイントです。 システム運用開始からまだ1年弱ですが、現場スタッフはすでにシステムを完全に使いこなしていますよ。
今後の展開
私たちが目指すのは、ペットとの共生において、文化的なレベルの向上に貢献することです。「エサ」ではなく「食事」という発想で、当社が「ペットのご飯屋さん」と呼ばれる日を目指しています。
今後も自分たちの「こうありたい」を実現する方法として、賞味期限管理や在庫管理などにおいても、さらにデジタルを活用していければと思います。
株式会社Tricco International
〒650-0024
兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-1
https://www.tricco.co.jp/
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BtoBサイト
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取扱商材
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運用形態
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導入目的業務効率化、代引きから掛け売りへの転換、ヒューマンエラー削減
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従業員数9人
