BtoB 受発注の用語集

BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング) とは

BPR(Business Process Re-engineering)とは、ビジネス・プロセス・リエンジニアリングの略で、業務の効率化や効果的な組織運営を目指して、業務プロセスを見直し再設計することを指します。1990年代初頭、マサチューセッツ工科大学のマイケル・ハマー教授によって提唱されました。

BPRの特長は、業務プロセスを「根本的に見直し、抜本的に再設計する」ことに重点が置かれている点です。業務プロセスに批判的な目を向け分析・改善するだけでなく、付加価値を生まない業務を削減することで、BPRの実現に近づきます。ビジネス・プロセス・リデザイン(Business Process Redesign)やビジネス・トランスフォーメーション(BX:Business transformation)、チェンジ・マネジメント(Change Management)とも呼ばれています。

現在、BPRが注目されているのは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、業務プロセスのデジタル化と最適化が求められているためです。たとえば、紙ベースの書類管理をデジタル化することで、情報の検索・共有がスムーズになり、業務の効率化につながります。また、RPA(人間が行なっていた高度な作業を機械などで自動化すること)やAIなどの新しいテクノロジーを活用することで、単純作業の自動化や意思決定の支援が可能になります。企業は、こうした技術を駆使しながら、業務プロセスを抜本的に見直すことで、生産性の向上やコスト削減、顧客満足度の向上などを目指しています。

BPRを進める際には、以下のようなステップを踏むのが一般的とされています。
1. 現状の業務プロセスを詳細に分析し可視化する(業務フロー図の作成など)
2. 非効率な部分や付加価値の低い活動を特定する(洗い出し)
3. 理想的な業務プロセスを設計する(プロセスの簡素化や自動化、アウトソース化など)
4. 新しい業務プロセスを実装し、従業員を教育・トレーニングする(実証実験、本格導入)
5. 継続的な改善とモニタリングを行う(KPIの更新、定期的な評価と改善)

BPRを成功させるためには、トップマネジメントのリーダーシップ、従業員の巻き込み、適切なテクノロジーの活用が不可欠です。また、業務プロセスの変更に伴う従業員の抵抗を最小限に抑えるためには、丁寧なコミュニケーションと教育が重要になるでしょう。