【2022年度版】BtoB-EC市場規模|EC化率は35.6%に成長@経済産業省
過去のセミナーを振り返る【Bカートの「あとがき」】が復活! 今回は、2021年8月19日(木)にウェビナー形式で開催した、「【補助金活用で受発注業務をWEB化!】自己負担1/3で受発注システム立ち上げセミナー」の様子を、実際のプレゼン画像を交えてお伝えします!
2021年8月19日(木)にウェビナー形式で開催された、Bカート×G1行政書士法人×これからの3社共催セミナー。「【補助金活用で受発注業務をWEB化!】自己負担1/3で受発注システム立ち上げセミナー」と題し、近年話題の『IT導入補助金』の概要はもちろん、BtoB-ECサイトを立ち上げるためのノウハウ、実際に運営する際のコツなど、EC方面における事業拡大に必要なポイントと最新事例をご紹介。
今回のセミナーでは、「G1行政書士法人」様より清田卓也氏、「株式会社これから」様より小野寺克吉氏をお迎えし、弊社執行役員の鵜飼智史との3部構成にて実施いたしました。
・『IT導入補助金』を用いたBtoB-ECサイトの導入を検討している
・BtoB-ECサイトを立ち上げてはいるが、今後に向けてより効率的な運用方法を知りたい
といった企業様に向けてのご案内をさせて頂きました。
是非、本セミナーの内容をご参考、ご活用頂ければと存じます。
【第1部】IT導入補助金2021の概要と申請のポイントを公開
講師:G1行政書士法人 清田卓也 氏
1.『IT導入補助金2021』とは?
『IT導入補助金』とは、中小企業、小規模事業者様が自社の課題・ニーズに合ったITサービスを導入する際の経費の一部に、補助が受けられる制度です。事務局に事前に登録されているIT導入支援事業者(ITサービスを提供する事業者)が提供しているITツール(ITサービス)が対象であり、補助額は30万円~450万円と幅広く、今年で5年目を迎える補助金制度となっています。
さらに、昨今の新型コロナウイルス感染症の流行が継続していることにより、ポストコロナの状況に対応すべく、感染リスクを低減するための非接触型ビジネスモデルへの転換に取り組む中小企業・小規模事業者に対して、従来よりも補助率を引き上げて優先的に支援が行われています。
ECサイトは、複数の業務プロセスを満たすツールとしてITツールに登録が可能です。
よって、そのECサイト制作であれば、IT導入補助金を利用することが可能となるのです。
2.『IT導入補助金』のメリット
① 上限300万円の補助が受けられる
ECサイト制作は、『低感染リスク型ビジネス枠』として申請が可能で、その場合の補助額は30万円~450万円・補助率2/3となっております。つまり、「450万円使って制作すれば、300万円戻ってくる」という計算。実質150万円の負担で、450万円規模のサイト制作ができるということです。
② 遡及申請が可能
このIT導入補助金、なんと遡及申請が可能です。
2021年1月8日(金)~公募開始までの期間に、ITツール導入について契約・納品・支払のいずれかの行為を実施していれば、補助対象事業として認められます。この記事をご覧になっている方の中にも、遡及申請が可能な方がいらっしゃるかもしれませんね!
③ IT導入支援事業者の申請・後年報告のサポート
大多数の補助金は、事業者側で全ての申請を行う必要がありますよね。本来の業務をこなしつつECサイトの導入も検討し、さらに補助金の申請業務を行うとなると、かなりハードルが高くなるかと思います。でも、『IT導入補助金』は、支援事業者が伴走支援を行い、申請者様の負担を軽減する補助金です。
3.『IT導入補助金』申請の流れ
※所要時間・・・GビズID:登録まで3~4週間、SECURITY ACTION:15分前後
② IT導入支援事業者より、「申請マイページ」のアカウント発行
③ 申請マイページへ基本情報と経営情報を入力 ★採択・審査において一番重要なポイント
④ 申請マイページの内容を基に、外部支援事業者(行政書士)がヒヤリング・ブラッシュアップ
⑤ IT導入支援事業者にて申請の1つ手前まで手続きを進行
⑥ 申請者による申請手続き(SMS認証)
⑦ 申請完了
4.『IT導入補助金』申請書作成のポイント
行政に申請を行う以上、様々な申請書類の作成が必要となってきます。
そこで、申請書類の作成において、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介!!
・ 自社の現状分析が出来ているのか?
・ 今回のITツールを導入する目的は何なのか?
・ 現状の課題がそのITツールで改善できるのか?
・ ITツール導入後の売上増加・労働生産性の向上が期待できるのか?
・ ITツールを活用したデータ連携(内部・外部)を計画しているのか?
最低限これらのポイントを押さえておくだけで、採択率はグッと上昇すると言えるでしょう!
現状では、ECサイト制作が対象となる【C/D類型】の財源は2021年度のみと限られており、今年度で終了予定となっております。11月以降も募集がです可能性は高いですが、予算が消化され次第終了となるので、ECサイトの導入をご検討の場合は、お早めの申請をオススメいたします。
今後、このような補助金が再び確保される保証が無い以上、「申請するなら今しかない!」といっても過言ではありませんね。
【第2部】BtoB-ECサイトの最新事例と導入・運営のコツを解説
講師:株式会社Dai 鵜飼智史 氏
『IT導入補助金』の採択率に大きく関係する「業務効率化」。
BtoB-ECサイトには、その名の通りECの側面があると同時に、受注・請求業務の効率化を行う業務システムという側面もあります。このことから、弊社のリリースしているBカートと『IT導入補助金』は非常に相性が良いのです。
今回はそのBtoB-ECサイトにフォーカスをあて、
導入方法やその効果、成長・進化する最新事例をご紹介いたします!
1.BtoB-ECサイトが注目される背景とは?
まずは、現在のBtoB-ECの市場規模、世界情勢によるBtoB業界のトレンドなどを確認していきます。
2016年以来、BtoB-ECの規模は常に右肩上がりでした。しかし昨今のコロナ禍が影響し、2020年のデータでは、EC化率は伸びつつも市場規模がガクッと落ちているのが現状です。ただし、一般消費者向けのBtoC-ECと比較すると、市場規模は約17倍、EC化率は4倍と、かなり大きな市場かつ今後伸びる業界であることは間違いありません!
さらに、2023年より開始となる「インボイス制度(的確請求書)」、2024年にサービス終了となる「ISDN回線(INSネット)」などの要素も、BtoB-ECを加速させる要因となっていると考えられます。
そしてやはり、昨今の世界情勢を語るには欠かせない新型コロナウィルス。
2020年のBtoB-EC市場規模の数字からも分かるように、BtoB領域の経済においても大打撃を受けました。これを踏まえ、新省庁の設立や新しいビジネスモデルの推奨など、様々な角度からBtoB領域のデジタル化が加速しています。
2.BtoB-ECサイトの進め方
さて、ここからはBtoB-ECサイトを立ち上げる際の進め方についてご紹介します。
以前までは、「まだ予算取りも、スケジュール感もまだ決まっていなくて・・・。」といったお問い合わせを多数いただいておりましたが、昨今のコロナ禍も相まって、どちらかというと「BtoB-ECサイトの立ち上げ自体は決定していて、導入予定は〇〇頃。でも何からすれば良いか分からず・・・。」というお問い合わせが増加している傾向にあります。
そこで我々Bカートでは、BtoB-ECサイトを立ち上げる際のロードマップをご用意いたしました。
ECサイトの立ち上げとなると、ECサイト内での「システムのこと」に重きを置いてプロジェクトを進めようとされる方が多く見受けられます。しかし、ECサイトのシステムにおいて考えなければならないのは、ロードマップ内水色の部分のみです。
ECサイトの立ち上げにおいて本当に重要なのは、ECサイトのシステム以外の部分。つまり社内での「ECサイトを取り巻く周辺の業務フロー」をしっかりと時間をかけて固めていくところからスタートし、プロジェクトを進めていくことが、ECサイトを立ち上げる際の重要なポイントとなります。
Bカートの場合、「ECの経験が一切なく、自社内だけでは解決できないかもしれない」という不安をお抱えの企業様には、Bカートサイトの立ち上げを支援する『パートナー』企業をご紹介いたしております。また、今回のセミナーの主題でもある『IT導入補助金』をBカートで利用するには、この『パートナー』の伴走が必須となっておりますので、是非ご検討頂くことをオススメいたします!
3.BtoB-ECサイトの導入効果
<パターン① 販路拡大により売上UPに成功した事例>
まずは、販路拡大に成功した事例をご紹介。
卸売り業者を挟んでいた商流をBカートでの直接注文に切り替えすることで、商圏が広がり、請求に関してもECにマッチした決済方法を導入することによって販路の拡大に成功しました。
一見すると、卸売り業者が代行してくれていた顧客管理や請求業務を全て自社で行うことにより業務が煩雑化するように感じられます。ところが、BtoB-ECサイトを用いることで全ての顧客情報、決済・請求情報をデータとして保持することが可能となり、「誰が」「いつ」「どこで」「どのように」購入したのかという、これまでは把握することの出来なかったエンドユーザーの情報の入手が可能となります。これらの情報を販売戦略を立てる際に活かし、BtoB-ECサイトの運営に反映することで、さらなる販路拡大を目指すことが出来ます。
<パターン② 業務を効率化した事例>
続いて、Bカートを導入し大幅な業務効率化に成功した事例をご紹介。
多くの商材をオムニチャネルで販売しているメーカーが、個人商店やネットショップ向けのスモールビジネスにおける業務を全てBカートに切り替えることで、大幅な業務効率化に成功しました。
個別契約書や在庫確認、受注、債権回収など、何度も双方向でやり取りが必要であった従来の業務フローから、Bカートでの注文・決済へ乗り換えることにより1つのシステムで全てを管理することが可能となりました。併せて、FAX受注特有の数量間違い・金額間違い等のヒューマンエラーも大幅に減少しているようです。
BtoB-ECサイトの導入効果として、上記以外にもこのようなものが挙げられます。
売上アップ | 顧客側での業務(発注書作成等)が軽減され、購入頻度アップ オススメ商品などが目に入りやすくなり、購入金額がアップ |
業務効率化 | サイト上での在庫確認が可能となり、問い合わせがほぼゼロに FAX処理、請求業務などを合わせると、従来に比べ業務量が85~90%減 |
大幅な業務効率化も期待でき、今回のセミナーのメインでもある『IT導入補助金』とBtoB-ECサイトは、非常に相性の良いシステムと言えますね!
5.Bカートのご紹介
最後に、Bカートのデモ環境を用いて実際の操作をご覧いた上で、ざっくりとしたサービス内容をご紹介いたしました。
Bカートでは、無料トライアルを常時受付中となっております!
実際の画面を触っていただき、BtoB-ECサイト立ち上げの検討にご活用くださいませ。
コロナ禍により、常に変化の激しい世の中ではありますが、業務のデジタル化を通じて従業員の皆さんの安心・安全を確保し、同時に顧客満足度も高めていきましょう!
【第3部】ECサイト支援実績7000社以上!ECサイトの集客術
講師:株式会社これから 小野寺克吉 氏
1.補助金のご案内
今回のセミナーのメインとして『IT導入補助金』をご紹介しておりますが、まだまだ他にも便利な補助金制度があります。まずはそちらをご紹介。
<事業再構築補助金 通常枠>
■ 対象・・・昨年比で売上10%以上減
■ 補助率・・・2/3
■ 補助金額・・・最大6000万円
■ 対象サービス・・・新規EC構築・広告費
■ 第2回申請期限・・・2021年9月21日
■ 申請準備期間・・・3週間~
大きなポイントとして、「企業の思い切った事業再構築」が申請条件に含まれます。
つまり、『対面営業をしていたが、WEB発注に完全切り替えを行う』などの取り組みが必要です!
補助金額も大きく広告費も対象という事で大変便利な制度ではありますが、やはり採択基準が厳しいのが現状です。また、後払い形式の補助金であることから、銀行などの金融機関とのタッグも必要となってきます。
莫大な資料作成や採択基準の厳しさなどを考慮すると、今回のセミナーの主題でもある『IT導入補助金 低感染リスク型ビジネス枠』での申請の方がメジャーと言えるでしょう!
2.構築編~勝てる売り上げ方程式を理解する~
【1】売上構成を理解する
まずは、自社分析から行っていきましょう。
ECサイトにおける売上構成は、以下の式で表すことができます。
売上のための3つの要素の中で、自社は「どこが強みか」「どこが弱みか」をしっかり分析し、「どこをどのように改善していくのか」について、優先順位をつけて考えることが必要となってきます。
【2】ECサイトを立ち上げるための8つのステップ
→年代、趣味嗜好、住んでいるエリアなど、どのような顧客層に向けて
商品を販売していくのか(=ペルソナ)を固める。
② 戦略をサイト構成に落とし込む(ディレクション)
③ サイトデザインを行う
→①で固めたペルソナを基に、サイトの構成を考えていきます。
④ デザインデータをコーディングする
⑤ カートの初期設定(配送・決済・特定商等)を行う
⑥ 商品登録を行う
⑦ 販売開始
⑧ 仮説→実行→検証→仮説→実行(PDCAを回す)
この8つのステップにおいて、一番重要なのは『⑧PDCAを回す』こと。
ECサイトの運営において、このPDCAをどれだけ回し、改善に繋げていくかは、売上アップはもちろんのこと、業務効率化にも大きく影響します。
【3】AIを活用したPDCA
PDCA回数と売上は、ほぼ比例関係といえます。よって、売上を伸ばすためには常にPDCAを継続的に実行することが重要です。
でも、せっかくECサイトで受発注を行っているのに、人力のみで情報分析をするのはもったいないですよね。
そこで、Googleアナリティクスやサイト解析ツールなどのAIを用いるのがオススメです!
AI分析を導入するメリットとして、主に以下のようなものが挙げられます。
■ CVに寄与しないサイトページの削除提案
■ SEOキーワードの分析ができる
■ よく売れる商品の選定ができる
■ 離脱客を防止+再訪問を促すことができる
このように、人力だけでは無理難題であった部分に関しても、AI分析を導入することによる分析・解析が可能となり、より効率の良いPDCAを回すことができます。
3.集客編~WEB広告活用徹底集客手法!~
【1】近年のWEB広告
私たちが日々WEBで目にする広告にも、様々な種類がありますよね。
ビデオ(動画)広告やディスプレイ広告、検索エンジンで『オススメ』に出てくるリスティング広告など、PCやスマートフォンを利用していれば1日1度必ず目に入ります。
このWEB広告の市場は2021年は約2.3兆円規模と予想されており、今やテレビCMよりも大きな市場となっています。
様々な方法でユーザーにアプローチするWEB広告ですが、実際に広告を目にするユーザーの事を考慮しなければCV率アップに繋げることはできないのが現状です。
近年のユーザー環境の変化により、従来のWEBブラウザを利用する時間よりも、アプリを利用する時間の方が多くなってきています。つまり、検索エンジンでのリスティング広告のみでは、見込み顧客へ十分にアプローチ出来ないということです。
ここで、WEB広告の基本概念をご紹介します。
WEB広告は、『アクセス数をお金で買う』ということです。
ほとんどのWEB広告は、クリック単価です。
1クリック当たり30円のリスティング広告に30万円投下
10,000アクセス(訪問者数) × 1%(購入率) × 10,000円(平均単価) = 1,000,000円
⇒ 30万円の投資で100万円の売上が立つ
費用対効果として目指すのは300~400%のライン。
ECサイトの広告として出す以上、売上アップを目指すのも重要です。しかし、そもそものECサイト(自社)の認知を広げるという目的でも、WEB広告は大きく効果をもたらします。
【2】ECサイトで使える広告の種類
■ SNS広告
Facebook,Instagram
→アクティブユーザーの多い媒体、ある程度のCV率が見込める
Twitter
→『リツイート』機能で2次拡散が期待できる、CV率の上昇はあまり見込めないが
認知を広める目的であれば最適と言える
■ アプリメディア広告
Gunosy,SmartNews
→閲覧数が圧倒的に多く、ニュースページということもあり滞在時間が長い
かなり広範囲のターゲットに認知を広めることができる
■ 検索エンジン広告
Yahoo,Google
→検索エンジンに広告を掲載することで、サイト内のディスプレイ広告に加え、
検索結果画面におけるスポンサードサーチとして、リスティング広告も可能となる。
ECサイトの広告運用で重要なのは、販売戦略と同様にペルソナを固めることです。
「どの年代層に」「どういう媒体に適しているか」などをしっかりと考察し、自社ECサイトに最適な広告媒体を選定していきましょう!
株式会社これからでは、『IT導入補助金』を利用してのBカート導入支援として、
サイト構築はもちろんのこと、その後の広告運用までサポートを行っております。
・IT導入補助金を使って自社ECサイトを立ち上げたい
・Bカートの導入を検討しているが、何から始めればよいか分からない
などなど、BtoB-ECでお困りの方は是非お問い合わせください!
今回のセミナーでは、『IT導入補助金』の解説から、BtoB-ECサイトの立ち上げ、運用に関するノウハウをご紹介いたしました。
ご紹介した事例が、今後のBtoB-EC市場の発展、皆さまのBtoB-ECを始めるきっかけや、ヒントになりましたら幸いです!
今後もBtoBの様々な業界の皆さまのお役に立てるよう、さらに邁進して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします!
■ 株式会社これから「Bcart Factory」
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