生産性の向上、新規取引先の拡大が期待できるBtoBのECとは

2020月4月13日
生産性の向上、新規取引先の拡大が期待できるBtoBのECとは

政府が推進する「働き方改革」のテーマのひとつに生産性の向上があります。生産性を向上させるには、業務効率化を進めることが不可欠であり、なかでも大きな効果を得られるのが「取引先との受発注業務をクラウド化すること」です。しかしながら、現在でも電話やFAXなどのアナログな手法が主流になっている、顧客ごとに価格や決済などの取引条件が異なる、などの課題があるのが一般的です。こういった煩雑な課題を克服し、受発注業務のクラウド化を進められるのが「BtoB EC」(企業間電子商取引)です。

企業間の電子商取引を支援するBtoB ECとは

現在、新しいサービスとして期待されているのが「BtoB EC」(企業間電子商取引サイト)です。BtoB ECとは、ウェブサイトやスマートフォンアプリなどを利用して、企業間(BtoB)の取引(注文や決済など)をインターネット上で行う方法のことを指します。

商取引の課題は?

どのようなビジネスにおいても、商取引の課題として真っ先にあがるのは「新しい取引先の獲得」かもしれません。これは売上や利益に直結するものなので、当然のことといえます。しかし、次に指摘する課題については、意外と消極的であったり、その意識すらなかったりする場合が多いといえます。

  1. 継続取引先との業務の効率化
    受発注の事務処理、商品の発送や在庫管理などの見直し・改善。
  2. 商取引における事務処理のコスト削減
    紙の伝票類や帳簿類を含めた、業務そのものの見直し・改善。
  3. 修正変更、ミスのない正確な受発注
    受発注の情報のやり取りにおけるケアレスミス、思い違い、それらの修正や再受発注、経理上のデータの修正など。これらの無駄を削減、防止するための対策。

上記に示した3つの「業務の効率化」について、改善を重ねている企業もあるでしょう。しかし、現状で問題なく業務が進行していれば、「わざわざ大きな変更をするまでもない」と考えている企業もあるかもしれません。ですが、一歩踏み込んで、さらなる業務の改善や事業の成長につながる方法はないだろうか、と今一度、現在の業務を俯瞰してみることが大切です。そこから、新しいビジネスのヒントが見えてくるかもしれません。

BtoB ECの仕組みと目的

 

商取引における2つの課題、すなわち「新しい取引先の獲得」と「業務の効率化」を、同時に改善する方法もあります。

「ECサイト」(電子商取引)については、皆さんもよくご存じかと思います。しかし、多くの方が「消費者に物販するサイト」を思い起こすのではないでしょうか? 近年では、企業間取引における「ECサイト」も注目されています。中小中堅企業同士の商品取引は、企業間の契約や商習慣などで単価が異なる、電話やFAXでの受発注を基本としている、などの理由からECサイトを利用した商取引が進むことはありませんでした。こういった「複雑な企業間での商習慣などの違い」にも対応したECサイトが、「新しい取引先の獲得」と「業務の効率化」を同時に実現する仕組みとなります。

ウェブ上で商品を注文できるようになれば、発注者は電話やFAXで注文書を送信するなどの作業を行わなくて済みます。使い慣れているPCやスマートフォンから直接購入できるようになります。一方、受注側は、電話やFAXで届いた注文から伝票を起こし、業務用のコンピュータに手入力する、在庫を確認する、納期を連絡する、といった作業を効率化できます。

ECサイトを使った商取引は、発注者側にも「スムーズで楽な商取引の仕組み」となるため、新しい利用者を獲得するときにも有利に働くと考えられます。ECサイトは、ウェブサイトの一種となるため、検索時に上位に掲載されるように工夫したり、ネットに広告を出稿したり、メールで販売を促進したりもできます。

つまり、企業間取引(BtoB)のECサイトは、「新しい取引先の獲得」と「業務の効率化」を同時に実現するツールとなるのです。

 意外と簡単に始められるBtoB EC

では、具体的にどうすれば、BtoB ECを自社の受発注システムとして利用できるのでしょうか。

BtoB ECサービスの利用ですぐに事業に生かせる

EDI(電子データ交換)のシステム構築に比べれば、ECサイトを自社で立ち上げるほうがコスト的にハードルは低いといえます。しかし、それでも構築費、運営費、メンテナンス費などがかかります。また、立ち上げるまでに時間を要します。

ですが、このような開発を行わなくてもBtoB ECをもっと簡単に、すぐにでも立ち上げられます。それは、BtoB ECのクラウドサービスを利用することです。これについては後ほど詳述します。

BtoB ECのメリットとビジネスの拡大

続いては、BtoB ECを導入して商品を販売する企業と、それらの商品を購入する企業に分けて、それぞれのメリットを見てみましょう。まずは「商品を販売する側」のメリットです。

  • 受注した時点で「データによる管理」となるため、電話での聞き間違い、FAXの読み間違い、再入力の手間、入力時のタイプミスなどがなくなる。
  • 24時間、「在庫情報の提供」や「発注の受け付け」を行えるため、顧客満足度の向上が期待できる。さらに、取引先企業の継続利用が期待できるため、他社への切り替え防止にもつながる。
  • クレジットカード決済を利用できるため、小規模事業者の顧客開拓が可能になる。
  • ウェブ上でAPI(アプリケーション プログラミング インターフェース)の提供による、既存の自社システムとの連携。
  • データ処理により納品書や請求書もシステム上で作成ができ、郵送やメールで送信することが可能。

次は、取引先(お客様)のメリットについて見ていきましょう。

  • 購入時や問い合わせ時に「担当者/業務がわかる人の不在」などがなくなる。
  • カタログなどで型番を調べ、それを転記してFAXする、などの手間がなくなる。
  • 自社に対応した価格が画面上に表示される。
  • 発注履歴が残るため、二重発注や発注漏れといったミスがなくなる。
  • 発注履歴から簡単に再発注できる。
  • 24時間いつでも見積書をダウンロードできる。

BtoB ECは、発注や購入を確かなものにし、お客様にとっても手間や事務処理の効率化につながるものです。このため、取引継続率の向上や新規顧客の獲得要因として期待できます。

 BtoBのEC事業を効果的に立ち上げる方法

実際にBtoBのECサイトを立ち上げるときは、どのようにすればよいのでしょうか。運営上のコストメリットもあわせて見ていきましょう。

SaaS(サース)の時代

システムを自前で最初から構築する以外に方法がなかった時代に比べて、現在では安価で手軽に始められるSaaS(Software as a Service)が台頭してきています。以下に、SaaSの特徴をまとめます。

  • 自社での設備投資が不要なクラウドサービスである。
  • クラウド上に用意されているアプリケーションなので、導入後、即運用が可能。
  • システムの構築、パッケージソフトの購入に比べると、低価格で導入できる。
  • 無料でバージョンアップされるため、大規模なシステム改修費などが不要。
  • 月額料金で利用でき、5年や10年といった長期の契約に縛られることがなく解約できる。

自社でシステムを構築した場合、仮に自社の業務に合わなくなったとしても、資産として持ち続けなければなりません。その点、SaaSは「利用する」が前提なので、試験運用の段階で中止したり、業務の変化に合わせて別のサービスと組み合わせたり、乗り換えたりすることができます。変化の激しい時代においては、最適なITの活用方法といえるでしょう。

SaaS×BtoB ECという選択肢

今回のテーマである「BtoBの商取引をECサイトで実現する」というケースでも、クラウド専用のサービスがあるため、それを利用するのが最も簡単かつコストパフォーマンスの高い選択肢です。すぐにでも実戦的に試用できます。

BtoB向けのECサービスには、BtoBに必要な機能が標準仕様として用意されており、自社と取引先の双方にとって「省力化かつ円滑化された取引の仕組み」を短期間で立ち上げることができるからです。さらにサービスを拡充させて、受発注の業務からもっと踏み込んだ「決済・請求業務」、「販売管理」(在庫連動)や「出荷・倉庫管理(WMS)」といった関連業務も、同時に提供されるクラウドサービスと連携することにより、幅広く利用することが可能です。

 まとめ:BtoB ECで効率化と営業力の拡大を

BtoB ECは「発注や管理が楽になる」など、お客様にとってもメリットがあり、社内の効率化だけでなく新規顧客の獲得、すなわち営業力の強化にもつながることをご理解いただけたと思います。

BtoB ECをご検討の際は、ぜひBカートへお問い合わせください。導入時に気になるポイントや事例などもご紹介いたします。

<一緒に見ておきたい記事>BtoBのEC事業が生産性向上の決め手となる理由

 

参考:

著者について
Bカート運営部
Bカート運営部 Bcart Operations Department

BtoBならBカート!で、おなじみのBカート運営部です。BtoB(企業間取引)のEC化を促進し社会にインパクト与えます。より良いサービスをご提供できるようスタッフ一同奮闘中!

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