【2025年最新】BtoB EC市場は514兆円超!成長する理由とは?@経済産業省データ参照
BtoB取引でも「在庫をリアルタイムに管理したい」というニーズが高まっています。実店舗・倉庫・オンラインをまたぐ販売構造が一般化し、営業担当や受注担当の負担を減らすためにも、在庫情報の統一は欠かせません。その中でよくいただくのが、「POSシステムとBカートを直接つなげば解決できるのでは?」というご相談です。確かに、一見すると最短ルートに見えます。
しかし、実際に運用が始まると多くの企業が「思ったより複雑だ」と感じるのが現実です。本記事では、なぜ直接連携がうまくいかないのか、そしてどのように構成すれば安定した運用ができるのかを、Bカート運営部の視点で解説します。
「Bカート×POS」直接連携がうまくいかない本当の理由
まず、最初に多くの現場で起こるのが、「どっちの数字を信じていいのか分からない」という混乱です。POS上では在庫が「5点」、Bカートでは「3点」。どちらが正しいのか判断できず、担当者が困る場面は少なくありません。これは単にミスではなく、POSとECが在庫を更新するタイミングや基準が異なることが原因です。こうしたズレが積み重なると、やがて「在庫を信用できない状態」に陥ってしまいます。
さらに、在庫情報だけを連携しても業務は完結しません。実際の現場では「受注 → 引当 → 出荷 → 請求」といった一連の流れが存在し、そのどこか一部でも情報が欠けると、「在庫数は合っているのに出荷が追いつかない」といった矛盾が発生します。つまり、在庫だけを同期しても業務全体の整合性は取れないのです。
そしてもうひとつの課題が、トラブル発生時の責任の所在です。POS側の問題なのか、Bカート側なのか、あるいはデータ転送のタイミングなのか――原因の切り分けが難しくなります。結果として、担当者がExcelなどで都度在庫を調整するなど、手作業が増えてしまうケースも少なくありません。
こうした問題は、BtoBだけでなくBtoCの自社ECでも共通しています。複数チャネルの在庫をリアルタイムに整合させる仕組みを整えない限り、どんな構成でも破綻してしまうのです。
LOGILESS(OMS+WMS一体型)で解決する構成
こうした混乱を防ぐには、POSやECのどちらか一方を“中心”に置くのではなく、その間に「在庫を正確に把握する仕組み」を置くことが効果的です。そこで登場するのが、受注・在庫・出荷を一気通貫で管理できるクラウド型システム「LOGILESS」です。

BカートとLOGILESSを連携すると、受注データを自動で取り込み、在庫の引当・出荷・更新といった一連の処理をシームレスに行うことができます。POSにはLOGILESS経由で最新の販売実績や在庫情報を戻す形になるため、どの拠点の在庫を見ても“同じ数字”で管理できます。
引用:https://www.logiless.com/features/pos/
LOGILESSを中心に据えることで、倉庫・店舗・ECの在庫をリアルタイムに同期できるだけでなく、出荷や引当の整合性を自動で保つことが可能になります。BtoB・BtoCどちらのチャネルでも共通の在庫基盤を持てる点が、最大の強みです。
キャムマックス(ERP型)で解決する構成
もう一つのアプローチが、より全社的な業務統合を実現するERP型システム「キャムマックス」です。販売・購買・在庫・会計といった業務をすべて一元管理でき、BカートとPOSをそれぞれ“部分的なシステム”としてではなく、“全体の流れの中の一部”として整理できます。

Bカートから受注したデータをキャムマックスに取り込むことで、販売実績・仕入・会計処理までを自動で紐づけられるようになります。POSには必要なデータだけを連携させることで、システム間の整合性を維持しながら全体最適を実現します。

引用:https://www.cammacs.jp/function/inventory-management/?content=camup16
キャムマックスを中心に据える構成では、掛け率や締め処理などBtoB特有の取引条件にも柔軟に対応できるほか、BtoCの自社ECやモール連携も含めた広い業務領域を一体化できます。中小〜中堅企業で「販売・会計・在庫をすべて繋げたい」というケースに最適です。
まとめ
在庫連携の目的は、単に「数字を合わせる」ことではありません。
本当に重要なのは、販売・出荷・会計といった業務を、一つの流れとしてつなぐことです。
POSとBカートを直接つなぐ構成は、一見シンプルに見えても、運用を続けるうちに“どこで在庫を信じるべきか”が分からなくなるなど、現場での混乱を生みやすい構造です。短期的には便利でも、長期的にはメンテナンスコストやトラブル対応の負担が重くなってしまいます。
一方で、LOGILESSやキャムマックスのような中間システムを中心に据えた構成は、在庫を一元的に把握しながらも、業務全体の整合性を保てる仕組みです。チャネルが増えても破綻せず、業務拡張にも柔軟に対応できるのが大きな特徴です。
Bカート運営部としては、「今ある在庫連携をどう維持するか」ではなく、「これからの業務をどう設計するか」という視点で、中間システムを活用した構成を検討してみてはいかがでしょうか。
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