【ECフェア東京2020】D2C・B2C事業者がB2B-ECに進出する理由【あとがき】

2020月2月21日
【ECフェア東京2020】D2C・B2C事業者がB2B-ECに進出する理由【あとがき】

1月28日・29日の2日間にわたって開催された、イーコマースフェア東京2020。今年で4回目となるB2Bソリューション特別講演では、弊社取締役 鵜飼と、株式会社ベースフード 太田氏による、「B2B-ECで業務効率化と売上アップを実現する~D2Cの急先鋒ベースフードの取組み~」と題したパネルディスカッションを実施。 今回はその講演内容を、実際に使用したスライドと共に【あとがき】としてご紹介します!

「イーコマースフェア東京2020」が1月28日・29日の2日間にわたって、東京ビッグサイト 青海展示棟で開催されました。

2日目にあたる29日には、「B2B-ECで業務効率化と売上アップを実現する~D2Cの急先鋒ベースフードの取組み~」と題した特別講演を実施。

今回のあとがきでは、講演内容を実際に使用されたスライドと共に大公開いたします!

 

<講演サマリー>

設置型社食サービス「BASE FOOD STAND(ベースフードスタンド)」で、法人向けマーケットの開拓に挑戦中の株式会社ベースフード マーケティング 太田 里沙氏と、弊社取締役 B2BソリューションDiv.マネージャー 鵜飼 智史が、変化する法人向け販売手法とその取り組みの裏側にパネルディスカッション形式で迫りました。

まず初めに、株式会社Dai 鵜飼 智史よりEC業界の現状と今後の予想、そして具体的な業務の変化についてお話しさせていただき、その後、株式会社ベースフード 太田 里沙氏を迎えて、B2B-ECを始めた目的やバックヤード業務を完全自動化したことによるメリット、そして製品の認知拡大等に繋がっていることをご紹介いたしました。

1.200名規模の講演会場

B2B-ECが一般的になりつつある昨今、D2C・B2Cビジネスを展開している企業がB2B分野に販路拡大を行うことは、そう珍しくはない流れとなっています。

そういった影響からか、複数の講演が同時に開催される中、多くの皆さまにご参加いただきました。

2.D2Cで有名なベースフード、そもそもD2Cとは?

D2C(Direct to Consumer)とは、メーカーが消費者に商品を直接販売する仕組みを指します。

問屋や小売店を介さないため、中間マージンが抑えられて利益率が向上し、顧客と双方向のコミュニケーションを取ることが出来ます。

この仕組み自体は昔から存在したものの、テクノロジー・SNSの発達により、「自分たちで作って自分たちで売る」という形態に注目が集まっています。

3.B2B-ECの圧倒的規模と今後の可能性

まずB2B-EC市場がどれくらいの規模なのか、数字としてどれくらいなのか、普段目にされる機会は少ないと思います。実際のデータから市場規模とEC化率を見てみましょう。

出典:経済産業省 平成30年度電子商取引に関する市場調査

B2C-ECと比較した場合、BtoB-ECの市場規模は約20倍、EC化率も約5倍と今後も成長の可能性を見込めることが分かります。ついにEC化率が30%を超えたことからも、B2B-ECが認知される段階から、可能性を期待し参入される方が増えていることが数字として分かりやすく表れています。

現状の数字を確認していただいたところで、今後B2B-ECがどのようになっていくのか見てみましょう。

4.B2Bは年26兆円がEC化していく成長市場

B2Bの市場全体は1000兆円超あると言われており、そのうちEC化率は約30%、つまり現在およそ340兆円がEC化しています。一方、対面営業や電話・FAX等での受注は約800兆円と、いまだに多くの受注がアナログな方法で行われています。

しかしデータによると、年間およそ26兆円が従来のアナログな業務からEC化しています。昨年時点では年間12兆円のペースであったことから、EC化の波が来ていると言えるのではないでしょうか。

5.B2B-ECで得られる効果

B2Bと言えば、クローズドな取引という印象が強いかもしれませんが、コンセプトを共有できる企業と取引をすることで、自社だけではリーチできない顧客へのブランディング認知拡大が可能になります。

さらに、法人向け設置型社食サービス「BASE FOOD STAND(ベースフードスタンド)」で法人向けマーケットを開拓中ですが、B2B-ECなら小口取引であったり取引先が多い場合でも、ほとんど工数をかけずに対応できているそうです。

6.B2B-ECの始め方

スタートアップで人数が限られているため、時間をかけずに新たな成長チャネルに挑戦しなければならない。そこで目に留まったのがB2B-ECだったとのことです。

受発注業務の自動化によって負荷を減らす仕組みを作りつつ、「トライ&エラー」を繰り返して新規事業を進めていきます。

最終的には、バックヤード業務を完全自動化することで、業務全体の10%以下の時間でB2Bチャネルへの対応が可能に。本来取り組んでいる業務に影響を出すことなく、販路拡大に成功しているそうです。

既存の流通やFAX受注ありきの体制からの脱却には、様々な障壁があるかと思います。

しかし、本当にお客様のためになることとは…?社内リソースを有効に活用していくには…?、と考えた時にベースフードさんが行ったB2B-ECの始め方は、あらゆる事業規模に当てはまるのではないでしょうか。

<あとがきのあとがき>

B2B-ECの立ち上げには試行錯誤が必要ですが、工夫次第で大きな成果に結びつく可能性があることが分かりましたね。

B2B-EC市場の盛り上がりとこれからの成長期待、そして実際の事例が皆さまのB2B-ECを始めるきっかけや、ヒントになりましたら幸いです。

今年で4回目となったイーコマースフェアでの特別講演。

今後もB2Bの様々な業界の皆さまのお役に立てるよう、さらに邁進して参ります。

著者について
Bカート運営部
Bカート運営部 Bcart Operations Department

BtoBならBカート!で、おなじみのBカート運営部です。BtoB(企業間取引)のEC化を促進し社会にインパクト与えます。より良いサービスをご提供できるようスタッフ一同奮闘中!

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