ASPサービスを利用してECサイトを構築するメリット

2015月6月30日
ASPサービスを利用してECサイトを構築するメリット

ASPサービス、カスタマイズ、スクラッチなど様々な選択肢がありますが、一般的にはスクラッチやカスタマイズの方が柔軟なシステムと考えられていますが、 ASPサービスを利用してシステムを構築する利点はどこにあるのでしょうか。

ASPサービスとは

ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)はネットワークを通じてアプリケーションを提供する事業者のことを指しており、利用者はサービス提供事業者のサーバーにインストールされたサービスを主にWEBブラウザを通じて利用することになります。昨今盛んに言われているクラウドサービスのなかでもSaas(Software as a Service)と言われるものとほぼ同義になります。

初期費用の安さ

カスタマイズやスクラッチでシステム会社委託してシステムを構築する場合は当然ながら開発費用が掛かり、 要件定義、開発、テストなどの工程を踏むため、長い時間が必要になるので、当然費用もかさんでいきます。 ASPサービスを利用するの場合は、個別に開発をする必要がありませんので、大幅に初期費用を軽減可能です。

短期間での導入の開始

ASPサービスの場合はアプリケーションに最適化されたサーバ、環境が既に確立されているため 初期費用を大幅に軽減することが出来ます。多くのASPではバックアップやログ、障害復旧の為のフローも確立されています。 ASPサービス以外の場合にはサーバーの選定や環境の構築が必要になるため、開発以外の部分でも時間とコストが要求されます。

ASPサーバーだからこその柔軟さ

カスタマイズやスクラッチは、クライアント様の要求通りにアプリケーションを構築するため、クライアント様の要望通りのものが出来上がります。 費用を掛け用途に合わせて最適化されたアプリケーションですので、使い勝手は優れており、どんな機能でも追加することが可能かも知れません。

ASPサービスの場合は、クライアントの要望に完全にマッチするとは限りませんし、予め良いされた機能を使うことになります。これは一見柔軟性が無いにも思えます。 しかし変化に対応することを柔軟さと考えると話は違います。ASPでは設定により多くの運用に対応できるように作らています。これは言い換えると設定しだいで柔軟な変化にも対応出来る事を意味します。

機能の信頼性

アプリケーションに機能を追加する場合には様々整合性を考えて設計を行い、テストをする必要があります。 カスタマイズ、スクラッチの場合は信頼できるシステム会社へ発注することが大切ですが、一部の制作会社では表面上の要件だけを満たしただけで納品するケースも少なくありません。 ASPサービスの場合はサービスとして多くの整合性を考慮した設計の上に、多く時間を掛けてテスト、実装された機能がリリースされる為、多くの場合信頼性の高い機能が実現されています。 また、ASPサービスの仮にバグが発見された場合も、無償で早い対応が期待できますが、カスタマイズやスクラッチの場合は、納品後に発見されたバグ修正には、別途費用が掛かるのが一般的です。

メンテナンスとセキュリティ

ネットワークを利用したシステムでは、セキュリティ面で様々な考慮が必要です。例えば強固なアプリケーションでも、サーバーのOSに脆弱性が見つかれば安全ではなくなります。

ASPサービスの場合はサーバー、ネットワークと言った環境面もサービスに含まれますので、信頼できるASPサーバーであれば脆弱性が発見されれば、早急に対策が取られます。

ASPサービスという選択肢

特殊な運用であったり、お客様の運用フローが確立されていて、お客様の運用フローに合わせECシステムが必要で予算が充分な場合はカスタマイズやスクラッチをお薦め致します。

それ以外のケースではASPでの運用をまずはお試し頂くのが良いと思います。ASPサービスと言っても様々で、それぞれに特徴があります。将来を見据え、お客様のニーズにあった、長く使っていけるサービスを選んで下さい。

著者について
池田 均
池田 均 Hitoshi Ikeda

株式会社大出版社(現:株式会社Dai)が発刊していた書籍に掲載していた企業のニーズに応える形でB2B専用EC構築パッケージとしてBカートを開発。 2010年にBカートASPとしてASP化を行う。

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