【2022年度版】BtoB-EC市場規模|EC化率は35.6%に成長@経済産業省
BtoBのEC化が増加の一途を辿っている昨今において、多くのツールが登場しています。今回は私たちが提供するBカート以外にもBtoB EC業界でプラットフォームとして提供されている様々なサービスを「マーケットプレイス」「Web受発注システム」「自社ECサイト」の3つにわけてご紹介します。
BtoB ECのプラットフォームについて
そもそもBtoB ECってなんだ?という方は、以下の記事で紹介してますのでぜひご覧ください。
関連記事:【2021年版】BtoB EC業界のこれまでとこれから
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様々なBtoB ECプラットフォーム
ECといえばBtoCのネットショップにおける集客という役割が思い浮かびますが、BtoBにおいてはデジタル化が叫ばれていることもあり、下図のとおり既存顧客の移行による業務効率化を実現するためのプラットフォームもあります。それが自社ECサイトやWeb受発注システムといわれる形態です。
マーケットプレイス
多対多の商取引に強み
マーケットプレイスとは、売り手と買い手が自由に参加できるインターネット上の取引市場で、BtoB、BtoC、CtoCなど様々な場合において多対多の商取引を行うことを可能とするものです。
メリット
・売り手にとってマーケットプレイス運営者の顧客基盤をもとに集客を行えるため比較的に新規開拓がしやすい
・決められたフォーマットに沿って商品情報を掲載するだけなので始めやすい
・マーケットプレイス運営者が決済や物流面もカバーしていることが多いので、個人やスモールチームでも始めやすい
デメリット
・マーケットプレイス独自のランキングアルゴリズムに売上が左右されやすい
・売り手の支払う売上手数料でマーケットプレイスが成り立っている場合が多いため、商品の利益率が影響を受けやすい
・独自のページデザインができないため、マーケットプレイス上での差別化が難しい。
BtoBマーケットプレイスの一例
Web受発注システム
既存取引の早期効率化に
受発注システムといえばこれまでは「売り手と買い手が1対多」という関係で、「売り手が導入した単一のシステムに複数の買い手が発注を行う」、あるいは「買い手が導入した単一のシステムを使って複数の売り手が発注情報を受け取る」といった方法がなされてきました。これをインターネット上の同じプラットフォーム上で取引を行うことで、売り手、買い手が同じフォーマットに則って、発注、受注の業務を行えるようにしたのがWeb受発注システムです。
メリット
・モバイルで利用できるものが増えてきており、特に飲食店などの店舗経営の発注者にとって使いやすい
・既存取引の効率化を重視しているため、月間で複数回の継続取引のあるビジネスで効果が出やすい
デメリット
・請求書払い以外の決済方法に対応していないサービスが多い
・集客を自社で行うことになるため、新規事業においてWeb受発注システムの導入だけでは取引を増やせるわけではない点に注意。
Web受発注システムの一例
自社ECサイト
既存取引、新規開拓の両方でEC化を進めるなら
いわゆるネットショップをBtoB専用の取引向けに自社専用のECサイトを構築できるサービス。BtoB専用という特徴について詳しく御覧になりたい方はぜひこちらの記事をご一読ください。マーケットプレイスが多対多であるのに対し、自社ECサイトは売り手から複数の買い手に向けて1対多で運用するという特徴があります。
メリット
・マーケットプレイスと異なり、自社独自のページデザインや導線を作りやすい
・自社の製品だけを掲載するサイトとして、マーケットプレイスでのランキング表示のような他社製品との比較を避けやすい
・Web受発注システムのようなクローズドな形だけでなく、オープンなサイトの形も取れるので、既存顧客の移行だけでなく新規開拓にも利用できる
デメリット
・集客を自社で行うことになるため、新規事業において自社ECサイトの導入だけでは取引を増やせるわけではない点に注意。
自社ECサイトのプラットフォーム一例
おわりに
最後まで御覧いただきましてありがとうございます。今回紹介した様々なプラットフォームの特徴を活かして、顧客層に合わせたBtoB ECのチャネルを用意する、といった取り組みが広がっていくのでは、と考えていますが、それについてはまた別の記事で今後ご紹介できればと思います。