成功事例から学ぶ。BtoB通販企業をご紹介 その①

2015月1月7日
成功事例から学ぶ。BtoB通販企業をご紹介 その①

BtoB(企業間取引)をインターネット上でおこなうBtoBのEコマースは非常に注目されています。ですが、BtoBと言っても大きく分けて下記の3つの業態があります。今回はその中でも「BtoB通販」をおこなっている企業にフォーカスしてご紹介していきたいと思います。

先行者たちに学ぶBtoBのススメ

・BtoB通販 (←今回はこれ) ・ネット卸 ・web受発注システム

オフィス用品/現場用品の通販 アスクル

オフィス用品/現場用品の通販 アスクル

言わずと知れたBtoB通販のリーディングカンパニーであるアスクル。皆さんの会社でも利用されているのではないでしょうか。会社の事務用品をインターネットでカンタン、便利に購入できるようにした。まさに時代を切り開いた画期的な事例になります。

BtoB通販で絶対に考慮しておかないといけない既存流通とのお付き合いですが、アスクルでは独自のエージェント制度(代理店)を実現し町の文具店などもその仕組みに参画してもらうことでメーカーと小売との共存共栄が実現されている。エージェントは顧客開拓、債権管理、代金の回収をおこない、アスクルはカタログ発送、注文受付、配送とそれぞれの役割をそれぞれが分担することで、流通の最適化をおこなったのです。

ただ、(プラス株式会社の関連会社なので)メーカーのネットを活用した直販体制と捉えるのか、BtoB通販と捉えるのか意見がわかれるところでもありますが、企業間の取引きをネットでおこなっているという点でご紹介いたしました。

工具通販 MonotaRO(モノタロウ) 現場を支えるネットストア

工具通販 MonotaRO(モノタロウ) 現場を支えるネットストア

兵庫県尼崎市に本社を構える間接資材のBtoB通販を手がける企業。巨大な物流センターを構築し大型化、効率化で躍進していることから「間接資材のアマゾン」と呼ばれ製造業を中心に支持を受けている。

問屋や卸は大口発注の大企業には安価に納品し、どうしても小口発注になってしまう中小企業には相対的に高く、納品も後回しにされている状況にあった。モノタロウでは、そんな従来のおこなわれていた商習慣に商機を見出した。

発注は1点からでき、ネジ1本から当日出荷、翌日配送を可能としている。そう、「現場」のユーザーにとっては納期が何より重要な要素なのだ。取扱点数は800万点で当日出荷品は29.3万点、翌日出荷は12.9万点を誇る。その圧倒的なスピードとリードタイムが評価され、登録ユーザー数は130万件を超える。(2015年1月HPより参照)

FA・金型部品の生産材コマース MISUMI-VONA(ミスミ)

FA・金型部品、工具・消耗品などの通販・検索サイト、MISUMI-VONA(ミスミ)

製造業の生産ラインで必要なFA(Factory Automation)や金型用の精密機械部品を「高品質・低コスト・短納期」で提供するBtoB通販企業としては、「MISUMI-VONA(ミスミ)」にも注目したい。

当初はベアリングや電子機器の販売目的として三住商事株式会社を設立し、物流・情報・製造設備を持たず、営業部や人事部すら持たない「持たざる経営」と呼ばれる経営手法で成果を上げてきた。カリスマ経営者として知られる田口弘氏が2002年に社長を退任し、経営コンサルタントの三枝匡氏が社長に就任した。2005年に金型部品メーカーの駿河精機を株式交換により経営統合。また、2014年3月期の売上高は1739億円(前年比29.0%増)で、海外売上高は772億円、海外売上高比率は44.4%となっている。

数百万点もの商品を取り扱っているBtoB通販では、サイト内でうまく商品にたどり着けるかどうかが市場の支持を得られるポイントの一つである。当サイトでは「瞬索くん」という検索や、工夫をこらした絞り込み検索が素晴らしい。 今回はBtoB通販のお話しでしたが、Bカートでは「ネット卸」、「web受発注システム」といった運用方法も管理画面から簡単に設定することができます。

著者について
鵜飼 智史
鵜飼 智史 Satoshi Ukai

BtoB ECの第一人者として黎明期より活躍。Eコマースの展示会での特別講演や全国規模でのセミナー活動を精力的におこなう。また、BtoB EC界隈に参入を計画する企業への社内勉強会やアライアンスなども積極的におこないBtoB ECの根本的な底上げを推進している。 まだまだアナログな作業が多いBtoBの業務フローをデジタル化するべく奮闘し、これから訪れる企業のデジタルトランスフォーメーションへの本格的な対応を見据えて日々企業の業績アップに貢献している。

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